実はダイエットに睡眠が不可欠!?質の良い睡眠にアロマを!
【作業療法士監修】年末年始は忘年会にお正月、新年会と、何かと集まりが多くて、食べる量が増えてしまうものですよね。
「正月太りなんて言われたくない!」「けど、せっかくの集まりで何も食べずにダイエットをするのはちょっと…」という気持ちもよく分かります!もちろん食べる量や何を食べるかはコソッと気にしてもらえると良いですが、もっと大事なのが、実は「睡眠」なのです!「え!?ダイエットに睡眠??」と思われるかもしれませんが、実は睡眠はダイエットに関しても非常に大切な役割を持っています!1.ダイエットに睡眠が必要? 睡眠は基礎代謝を上げる!ダイエットをする上で必ず押さえておきたいポイントは、摂取エネルギー < 消費エネルギーという状態にすることです。
これはよく目にしますよね。
ここで、睡眠と深い関係にあるのが「消費エネルギー」!実は、人は寝ている時間にもしっかりエネルギーを消費しているのです。
そもそも睡眠とは日本睡眠学会によると、「細胞の修復」のために行われると言われています。
その睡眠は脳にももちろん影響を与えますが、この「細胞の修復」のために出されるホルモンが「成長ホルモン」と言われるものです。
この成長ホルモンは成長のためだけに出るのではなく、ダイエットで重要視される「代謝」の促進にも関わっているのです。
そう、成長期だけに大切なものではないんですね!寝ている間にもしっかりエネルギーを使って、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回る状態にしていくことがダイエットの成功につながるわけです!2.日本人の5人に一人が睡眠障害!?良い睡眠とは?睡眠がダイエットに重要であることを少しお話ししましたが、実は日本人は成人の5人に一人が不眠に悩んでいると言われています。
ダイエットのためだけでなく、健康のためにも良質な睡眠をとっていきたいところですよね。
では、「良い睡眠ってどんなものなの?」というところですが、それはズバリ「量と質」が伴った睡眠です!先ほど「代謝には成長ホルモンが関わっている」という話をしました。
このダイエットに大切な成長ホルモンは、実は入眠してから最初の深い睡眠の時に大量放出されます。
そのため、深い眠りを22時から2時の間に取ることが望ましい、と言われています。
また、アメリカの研究では7〜9時間睡眠の人と比べて、5時間程度の睡眠の人は、50%肥満になりやすいという実験結果が出ています。
つまり、「22時から2時の間に深い眠りが入るように、7時間程度睡眠をとる」ことが理想とされています。
ちなみに、深い睡眠と浅い睡眠を目で見てチェックしてみたい方は、MISFITやFitbitなどのウェアラブルデバイスを使ってみることをお勧めします!3.質の良い睡眠をとるためには?睡眠時間の確保はともかくとして、「どうすれば深い睡眠を取れるの?」と疑問に思う方も多いと思います。
睡眠を妨げる大きい要因は交換神経(活発に動くために働く自立神経)の過活動や不安やストレスによる神経の興奮である、と言われています。
睡眠を促す方法として、温めのお風呂に入る、リラックスできる柔軟体操をするなどが代表的ですが、これは上記に関係しているからなんですね。
つまり、副交感神経(リラックスするために働く神経)を優位にして、不安やストレスを和らげることが重要だと分かります。
色々な方法がありますが、今回は睡眠に良いと言われているアロマの使い方をご紹介します。
4.質の良い睡眠を促すアロマ3選アロマの香りの効果は、色々な研究がされています。
特にリラックスと入眠に適しているのがラベンダー・アングスティフォリアとカモミール・ローマン、スイート・オレンジです。
ラベンダーとカモミール・ローマンは特に酢酸リナリルとリナロールという成分を含んでおり、それらの成分は「抗不安作用・神経バランス回復作用、鎮静作用」を持っています。
また、スイート・オレンジは香り自体が日本人に馴染みがあり、リラックス効果が高いと言われています。
それぞれ単体で香りを使うのも良いですが、気分や好みに合わせてブレンドをするのが特にオススメですよ♪特にラベンダーとスイート・オレンジは脳科学研究者も「夜の香り」として推薦しているくらいです。
使い方も、・アロマディフューザーで香らせる、・ティッシュに数滴垂らして枕元に置いておく、・アロマバスとして乳化剤に精油を混ぜてお風呂に入れる、など、手軽な方法ばかり!これを行うだけで質の高い睡眠が取ることができます。
最近あまり十分に寝れていないなぁという方は、ぜひ試してみてくださいね!アロマ効果で質の良い睡眠をとり、寝ている間もエネルギーを消費できるように身体を整えていきましょう♪※注意!アロマに関しては、必ず天然のものを選んでください。
合成物では残念ながら上記のような効果は得られません。
「学名・採油方法・採油部位」が明らかになっている、オーガニック認証マークの付いているものがオススメです。
精油は皮膚に直接触れないようお気をつけください。
アロマバスの場合も乳化剤をご使用ください。
また、妊娠中の方の場合は使用を避けた方が良いアロマもあるので(上記3つは気分が悪くならなければ大丈夫ですが、低濃度でご使用ください)、その点もご確認ください。
【著者】比嘉 菜津美(作業療法士)一般社団法人国際統合リハビリテーション協会IAIR協会理事・東海地区代表兼MedicalAromaRehabilitationTherapy(MART)代表所属学会日本作業療法士協会日本統合医療学会ナード・アロマテラピー協会関連リンク・一般社団法人国際統合リハビリテーション協会IAIR:https://iairjapan.jp・MedicalAromaRehabilitationTherapy(MART):https://iairjapan.jp/mart/