歯ぎしりの原因と悪影響|顔のゆがみ予防の体操も紹介
気づいたら頬づえをついていたり、眉間にしわを寄せるなどしていませんか? そんな癖が、顏のしわやたるみの原因に! よくある癖の影響と直し方を専門家に教えてもらった。
食いしばり(歯ぎしり)による悪影響と改善法は?写真/アフロ《こんな症状が!》●顔がゆがむ、エラが張るなど「あごのゆがみで当院に来る患者さんの大半に、“食いしばり”の癖があります」とは、さつま骨格矯正鍼灸整骨院の総院長・薩摩宗治さん。
食いしばりは、かみ合わせの異常やストレスなどで生じる。
口を閉じている時、上と下の歯が普段からくっついた状態の人は、無意識に食いしばっているので注意が必要だ。
「上下の歯がついた状態で力が加わると、食いしばりが起こります。
これを長時間繰り返していると、あごを動かす時やかむ時に使う筋肉“咀嚼筋群”が必要以上に鍛えられてしまうため、エラが張り、顔の形がゆがんでしまいます」(薩摩さん・以下同)昼間、歯を食いしばる癖がある人は、夜間も歯ぎしりをしていることが多く、咀嚼筋群を酷使しているという。
食いしばりや歯ぎしりは、片方の歯だけを使うことが多いので、その部分だけが鍛えられて盛り上がり、顔の形が左右非対称になる。
片方だけで食べ物をかむ癖でも、同様のことが起こる。
対策としては、普段から上下の歯をくっつけないよう意識すること。
そして、咀嚼筋群だけでなく、舌を動かす“舌筋群”も鍛えて顔まわりの筋肉バランスを整えることが大事だという。
【体操】舌筋群を鍛えて食いしばりによる顔のゆがみを予防1:舌を前方に伸ばす舌をできるだけ前方に伸ばす。
伸ばしきったところで、10~90秒キープ。
2:あごを上げ、舌を伸ばすあごを軽く上げ、舌を鼻先につけるようなイメージで、上に伸ばす。
10~90秒キープ。
3:舌を右側に伸ばす舌を出して、できるだけ右側に伸ばす。
伸ばしきったところで10~90秒キープ。
4:舌をあごの下に伸ばす“アッカンベー”をするように、舌をあごに向かって思いきり下に伸ばす。
10~90秒キープ。
5:舌を左側に伸ばす舌を出して、できるだけ左側に伸ばす。
伸ばしきったところで10~90秒キープ。
6:歯茎を舌でなぞる口を閉じ、舌で上下の歯茎をゆっくりなぞる。
右回りと左回りを1セットで10セット繰り返す。
頬づえによる悪影響と改善法は?《こんな症状が!》●歯列のゆがみ、あごのゆがみなど頬づえをつく癖があると、どうなるのか。
「頬づえをついている時は、同じ方向に皮膚が引っ張られた状態。
これが続くと、引っ張っている側の歯に負担がかかって歯列がゆがみます。
また、あごを支えている咬筋が引っ張られることで、たるみとしわができ、あごの骨格もずれて顔がゆがみます。
40代以降は、引っ張られた皮膚が戻りにくくなるので、頬づえはつかないに越したことはありません」どうしても癖が抜けないなら、片手で頬づえをつくのではなく、両手であごを支えるといいという。
「この時、口角を上げて笑顔をつくると、ほうれい線の予防にもなりますよ」●うっかりつくなら両手で!頬づえはやめた方がいいが、うっかりついてしまう時は「両手で」。
歯を食いしばらないこと。
”眉間にしわ”による悪影響と改善法は?写真/アフロ《こんな症状が!》●しわの固定化など眉間にしわが寄った老け顔。
これは、老化ではなく、癖による可能性があるという。
「加齢により皮膚は硬くなります。
眉間にしわを寄せる癖があると、そのしわが固定化され、皮膚に刻まれます」(薩摩さん)対処法としては、顔の筋肉を意識して動かすこと。
大きく口を開ける、笑う、なども効果的。
口呼吸による悪影響と改善法は?《こんな症状が!》●口内の乾燥・唾液不足、免疫力の低下、歯並びの悪化など口呼吸をすると、口が乾いて抗菌作用のある唾液が出にくくなる。
そうなると虫歯になりやすく、免疫力も低下。
体に菌が入りやすくなるという。
さらに、歯列も乱れてくる。
「歯列は、口を閉じた状態の唇や頬の筋肉、舌の圧のバランスによって維持されています。
口呼吸は常に口を開けた状態なので、このバランスが保てなくなるのです」(薩摩さん)意識して鼻呼吸をする、就寝中は口にテープを貼るなどして癖を直そう。
イラスト/つぼゆり※女性セブン2019年3月21日号●10才”若見せ”を実現!首のしわやたるみを改善する食事&スキンケア●オッサン声になってしまう8つの生活習慣。
口呼吸、猫背など●いびき対策の鍵は枕にあり!肥満の人はダイエットが最優先●良質な睡眠で15kg減!睡眠コンサルタント・友野なおさんの【美痩せ習慣】●たった1分でOK!首回りのたるみとシワを撃退する「首ヨガ」エクササイズ