63歳オバ記者、自作マスク「オバノマスク」を渡すためにカレのもとへ!
緊急事態宣言が解除されて、この人も少しずつ日常を取り戻しつつある。
ある夜、63歳オバ記者が、自作のマスク「オバノマスク」を手に向かったのはあの人のところだった。
* * *オバノマスクをプレゼント「マスク、作ってきたのよ。
どうぞ~」「ども」「できればつけてくれたらうれしいな~」「こうですか?」「キャ。
似合う~」話は去年の秋にさかのぼる。
毎月末、私の家に遊びに来るひと回り下の酉年女、Yちゃんが私の部屋にくるなり、タブレットを開いて男性ボーカルの歌を聴かせてくれたの。
「カラオケ100点おじさんって、知らないよね?」「知らない」「たまたまYouTubeで見つけてハマっちゃったのよ。
ほら、いい声でしょ~」YouTubeで配信される歌声を心待ちにするようにYちゃんは毎日、経理の仕事をしながら1日中、イヤホンで彼の歌を聴いているそうな。
「仕事でイラッとすると、淳平~って(笑い)。
意識を耳に集中するとスーッと落ち着くのよね」そのうち、「彼の初ライブがあるんだけど、行くよね?」とか、「六本木のライブに出るよ」と誘ってくる。
後から知ったんだけど、カラオケ100点おじさんこと佐々木淳平氏はカラオケで30曲以上、100点を出しているアニソンシンガーで、テレビ東京の『THEカラオケ★バトル』や、帝国劇場のミュージカル『レ・ミゼラブル』にも出演している実力派シンガーだったのよね。
で、『女性セブン』のオバ記者体験シリーズに登場していただき、彼からカラオケ指南を受けて、まあ、早い話、私もすっかりファンに。
YouTubeで毎週末配信される彼が歌うカバー曲を心待ちにするようになっちゃった。
説明が長くなったけど、Yちゃんの今回の目的は、カラオケおじさんに名古屋の有名店のコーヒー豆を渡すこと。
それに乗っかって、私もオバノマスクを渡しちゃお。
それが2枚めに紹介した写真。
カレに会う前に食べまくった実は私、誰かの「ファン」になるのが、すごく苦手でね。
ファンクラブに入って、会報を送られて、スターと近づく小さな特典を得て喜ぶ? それってそんなに楽しい? よくわからないまま、還暦を過ぎちゃった。
今思えば、10代の最後、芸能プロダクションの近くの喫茶店でアルバイトをしたのが原因かもね。
多感な年ごろにテレビで見る大スターが焼きそばを「肉抜きで」と小声でマネージャーに指示して食べているのを見ちゃうと、ファンになれないのよ。
でも、今回、よくわかった。
ファンって誰かの歌や、芝居に強烈に心を奪われているんであって、その人自身にハマっているのとは微妙に違うんだよね。
だから、女としての野心はない。
その証拠にYちゃんと私は彼に会う前に意気揚々。
食べに食べた。
麻布十番のはずれの簡素な店構えの『馬麺』(まめん)は、冷やしワンタンで有名らしいけれど、それだけじゃない。
ピータン、春雨炒め、黒酢ジャージャー麺、温かいワンタン。
それにビールとレモンサワーも。
ダイエット? あはは、何言ってんの? ダメだ、“ファン友”と面白おかしく飲み食いしていたら、“ファン太り”間違いないね。
オバ記者(野原広子)1957年生まれ、茨城県出身。
『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。
同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。
バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
一昨年、7か月で11kgの減量を達成。
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