肉じゃがに美容要素プラス!時短で夏バテ対策にも最適「トマト肉じゃが」【市橋有里の美レシピ】
ついに夏本番。
梅雨が明けてからというもの、連日の30℃を優に超える気温と強すぎる日差しに、すっかり夏バテ気味という人も多いのでは? 立秋を過ぎたとはいえ、まだしばらく猛暑の日々は続きそう。
そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、暑い日でも短い時間でさっと作れて箸が進む、さっぱりおいしく栄養満点の時短レシピを直撃!何かと制限の多いwithコロナの夏だからこそ、暑くても食べる楽しみをなくしたくないライターFが徹底レポートします!20分で完成!暑い日に食べたいアレンジ肉じゃが――もう毎日本当に暑いですね。
有里:はい。
今年はマスクが手放せないですし、避暑地や海などに出かけるのもなかなか難しい状況なので、夏バテする人が多いのではと心配しています。
――まさに私もちょっとバテ気味です。
こう暑いと食べたいものも限られるし、食べたいと思っても料理をする気力が沸いてこなくて。
有里:それは大変! 暑い夏を乗り切るためにも、コロナ対策のためにも、今はしっかり栄養を摂りたい時期ですから、今回は栄養満点で暑い日でも食が進む、とっておきの時短レシピをご紹介します!――暑い日でも「おいしい」「栄養満点」「時短」と三拍子そろったレシピ、楽しみです!《材料》(2人分)牛肉…100g じゃがいも…2個 プチトマト…5個 玉ねぎ…中1個 酒…大さじ2 水…250cc 砂糖…大さじ1 みりん…大さじ1 しょうゆ…大さじ2 なたね油またはオリーブオイル…大さじ1 バジル…適量《作り方》【1】じゃがいもは水に浸けてアク抜きをしてから一口大に切り、玉ねぎはくし切り、トマトは半分に切っておく。
【2】鍋に油を入れて熱し、牛肉をさっと炒めて取り出す。
玉ねぎ、じゃがいも、酒、水の順番に加え、10分ほど煮る。
【3】プチトマト、砂糖、みりん、しょうゆを加えて汁気がなくなるまで煮詰めたら、器に盛ってバジルを添える。
※煮詰め具合は好みに合わせて調節してください+トマトでいつもの肉じゃがを夏バテ対策メニューにアップデート!――トマトとバジルが加わるだけで、いつもの肉じゃがが、なんだか夏仕様になりますね!有里:そう。
夏の肉じゃがには、断然トマトを加えるのがおすすめです! さっぱりして口当たりもよくなりますし、トマトには夏バテに効果的な栄養がたっぷり含まれていますからね。
――トマトといえば、リコピンが有名ですよね?有里:はい。
トマトは、抗酸化作用の高いリコピンが豊富なことで知られています。
でも、それだけじゃなく、夏に不足しがちな鉄分や、むくみ防止に効果的なカリウム、疲労回復や胃のはたらきのサポートに役立つクエン酸など、夏を元気に過ごすために必要な栄養がたくさん含まれています。
――すごい! そのまま食べるだけでなく、料理にもどんどんトマトを使っていきたいですね。
有里:はい。
リコピンは、加熱することで生の状態の2~3倍も吸収されやすくなるので、効率的に栄養を摂りたいなら、カレーや肉じゃがなどに加えるのがおすすめです。
――なるほど!有里:また、牛肉の脂肪にはリコピンの吸収を促す作用があると言われています。
――肉じゃがなら、効率的に栄養を摂ることができますね。
有里:はい。
リコピンには脂肪の吸収を抑えるはたらきや、紫外線によるシミ、そばかすを防ぐ効果もありますから、美容のためにも積極的に食べたいですね。
――はい! どんどん食べたいと思います。
夏バテ防止には糖質とビタミンB1を一緒に摂るべし!――肉じゃがは、一皿で手軽にいろいろな野菜とお肉をとれるのがいいですよね。
有里:はい。
もともと栄養バランスのよい肉じゃがですが、実は夏バテ対策にも効果的。
エネルギーの源であるビタミンB1は、糖質と一緒に摂ることで効率的にエネルギーに変換されるので、夏を元気に乗り切るには、この2つをしっかり摂ることが大切です。
――肉じゃがには、糖質とビタミンB1が両方含まれているのですか?有里:もちろん。
じゃがいもには、糖質とビタミンB1が両方含まれています。
さらに、ビタミンB1をたっぷり摂りたいときには、豚肉を使って作るのもおすすめ。
また、玉ねぎに含まれるアリシンにはビタミンB1の吸収を高める効果があるので、肉じゃがは夏バテ防止に最適なメニューの1つと言えます。
――素晴らしい相乗効果ですね!有里:はい。
汁多めにしてショートパスタを合わせたり、ご飯にかけたりすると、食欲がないときでもしっかりエネルギーを補給できます。
――トマトとバジルを加えたことで、パスタにも合うおいしさになっていますね。
有里:そうでしょう? バジルはなくてもできますが、最後にちぎって入れるだけで格段にさっぱり感が上がるので、ぜひプラスしてみてください。
――はい! 定番の肉じゃがをアレンジすることで、こんなにさっぱりして夏にうれしい栄養をしっかり補給できるなんて感激しました。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:こちらこそ! 暑い日はキッチンで火を使うのもしんどいですので、栄養満点な時短レシピを1つでも多く知っておくといいですね。
一度冷ますと、味がよくしみておすすめ。
冷たいワインと一緒に楽しむのも“アリ”だと思います!* * *リコピン、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなど、栄養が豊富で「医者いらず」とも呼ばれるトマト。
肉じゃがに加えると、さっぱりして暑い日にも食べやすくなり、より効率的に栄養を摂れるようになります。
20分という短時間で作れるのも魅力的。
夏バテ気味かなと感じたら、試してみてはいかがでしょうか。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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