どこから始める?片付けのコツ|プロが汚部屋を劇的キレイに変える【リビング・寝室】
「2020年はあまりよくない一年だった。
そんなマイナスな気持ちを一掃したい。
さっぱりとした清潔な住環境で新たな年を迎えたい」そう思っているかたに、コロナ時代の賢い片付け術をお教えします!整理収納のプロのアドバイスのもと、片付けが苦手な「汚部屋記者(53才)」の自宅を、汚れた部屋は許せない「ケッペキライター(43才)」とお片付け。
難攻不落の汚部屋を片付ける実況中継は、きっとあなたのお宅の片付けの参考になるはずです。
【目次】「片付けられない女」の汚部屋とは?リビングをすっきりさせたいなら寝室に何を置くか?すっきりのワザ汚部屋になってしまう人の特徴とは?「片付けられない女」の汚部屋とは?片付けられない歴10年の汚部屋記者(53才)。
50平方メートル2DKの賃貸アパートで、18才の次男とふたり暮らし。
片付けの基本を学ぶべく、今回は整理収納の専門家に頼ることに。
「要」「不要」を明確にするのが片付けのキモ◆散らかり始めた理由家の中が散らかり始めたのは10年前から。
夫が亡くなり、父が他界し、愛犬が死に…。
命が消えるごとに残されたものが増え、手をつけられないまま収拾がつかなくなり、ほかの場所もいつしか散乱していった。
コロナ禍で自宅時間が増え、さらに乱雑になったわが家を、師走を機に一掃しよう!と思い立ったものの、長年の汚れや不整頓を前にすると、気持ちは萎えるばかり。
そこで今回は整理収納アドバイザーのアドバイスを請うことにした。
リビングをすっきりさせたいなら家族で共有するものが多く、ものが散乱しがちなのがリビングスペース。
文具、薬、雑貨類等々、ジャンル分けをして、使用後に戻す定位置を決めるべし。
◆ビフォーアフター写真【Before】ごちゃついた棚、ものがいっぱいのテーブル【After】ものの定位置を決めるとスッキリ【コツ1】迷子で放置されがちなものに“住所を”作る「はさみ、サプリメント、メガネ…出しっぱなしになりがちなものは、“文具”“薬”などとジャンル分けして、置くべき“住所”を決めてあげると、何をどこにしまうかが明確になり、片付けも楽になります」(整理収納サービス会社『Goodwave』のアドバイザー・貞森千明さん・以下同)“なんとなく置いたもの”で棚の下が崩壊していた【コツ2】テーブルの上は何も置かない本来、食卓として使用されるはずのテーブルは、常にものがない状態にしたい。
使用期限切れの残薬が袋にいっぱい収納場所を決めたら、家族の誰が見ても把握できるように、ラベリングをするのも手。
残薬を処分し、朝昼晩の服用時、手の届きやすい位置に、薬入れを新設寝室に何を置くか?すっきりのワザたんすからあふれた衣類。
無造作に積まれた書類や本類。
これらは「いる」「いらない」を明確に! 家族の写真などは「思い出BOX」に入れて大切に保管。
◆ビフォーアフター写真【Before】無造作に置かれたものがあちらこちらに散在。
とにかくごちゃごちゃ【After】いるものだけを残して整頓。
心落ち着く空間に【コツ1】久しく来ていない服を取り出し、袖を通してみる着用すると「サイズが合わない」「デザインがイマイチ」などと着ていない理由を思い出し、手放す決断をつけやすい。
【コツ2】残しておきたい思い出は押入れ上部に普段あまり見返すことのない写真や手紙は「思い出BOX」を作ってひとまとめにし、押し入れの枕棚に収納する。
子供の幼い頃の写真は「思い出BOX」へ【コツ3】本棚やカラーボックスで使いやすくカラーボックスにキャスターを付け、押し入れに収納読みかけの本や資料は冊数+αの余裕をもった本棚へ6箱分のCD、DVDは買い取り業者へ汚部屋になってしまう人の特徴とは?汚部屋記者の家に、潔癖ライターがやってきた。
潔癖ライターから見た、片付けられない人の特徴とは?潔癖ライター(以下「潔」):こんにちは~。
あれ!? 思ったよりもきれい!汚部屋記者(以下「汚」):でしょ!潔:でも、壁に凹凸が多いことが超気になります。
汚:何それ?潔:例えばこの観葉植物が入っているバスケットですが、掃除って、いつしました?汚:意識したことない。
でも水はあげているよ!潔:たしかによく見ると元気ですが、葉の緑がほこりに埋もれている。
さらにバスケットの内部にも、根雪のようにほこりが堆積しています。
汚:ホントだ。
見えなかった。
潔:ほこりと凹凸は掃除のやる気を奪う2大原因。
しかも壁にはカレンダーや手紙ホルダーが貼ってありますが、こういう凹凸にもほこりはたまり、リビング全体がくすんだ印象になるんですよ。
汚:肌もリビングも同じ?潔:その通り! 食事をするリビングなのに、壁にほこりがたまっていて、さらにそれが降ってくるって嫌じゃないですか?汚:そうだけど…でも、この子たちは捨てたくない! だって水をあげると元気になって愛しいの。
潔:だからこそ葉の表面の掃除をお忘れなく!◆たんすの引き出しが荷物で開かない…潔:これは寝室っつーか、倉庫っすね。
たんすの前にものが堆積し、引き出しが使えない。
たんすの中身は何?汚:え…いきなり言われても、わからない。
でも何かがミッチミチに入っている。
潔:寝室は、働いた心身を休ませて生まれ変わる胎内のような場所だと思うんですよ。
そういう場所に得体の知れないものを置いておくと、眠りの質が下がる気がする。
汚:ひどい! でも、たしかに眠りは浅いかもしれない。
潔:それに、積んだ服の山から着るものを出すたびに、ほこりが舞い、空気が汚れる。
汚:洗濯物を取り込んだら、つい、寝室に置いちゃうのよ。
潔:ものはものを呼びますからね。
ベッドまでの獣道を、せめて林道くらいに拡張し維持するには、捨てないと。
汚:もう、全部お願いしたい! 捨ててよ~。
潔:嫌ですよ。
ズボラさんみたいな人は、他人にものを捨てられると、捨てた人に対してキレるようになるんですよ。
汚:なんでわかるの?潔:私、母の片付けを手伝って、ガンガン捨てまくった結果、母に「もうやめて!」と怒られ、実家の出禁食らっていますから。
教えてくれた人:『Goodwave』アドバイザー・貞森千明さん神奈川県湘南・西湘地区を中心に、整理収納に関するアドバイスを行っている『Goodwave』。
モットーは「自分の家や生活スタイルに合った使いやすい整理収納が大切」。
http://goodwave.work/取材・文/峯岸晶子、前川亜紀 撮影/浅野剛※女性セブン2021年1月1日号https://josei7.com/●冬物衣類のスマート整理術|「捨てる服」の見極めポイントは?●”こんまり”が全米で渡辺謙より有名になったワケと片付けメソッドをおさらい●収納達人が教えるNG&やるべきポイント!コツを知れば衣替えは入れ替えるだけでいい