今がおいしい旬食材で花粉症対策「新玉ねぎと菜の花の豚しゃぶサラダ」【市橋有里の美レシピ】
初夏のような陽気と真冬のような寒さを繰り返すこの時期は、体調不良とまではいかなくとも、なんとなく不調や疲労感などを感じやすいもの。
本格的に体調を崩してしまう前にケアしたい! と思っているかたも多いのでは。
体の内側からのケアでカギとなるのは、なんといっても食事。
そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、免疫力アップや疲労回復などの効果が期待でき、体を整えてくれるヘルシーレシピを直撃!花粉に負けないためにも、しっかり免疫力を高めていきたいライターFが徹底レポートします!春らしさ満点!旬を味わうバランスアップサラダ――新玉ねぎに菜の花、春を感じる組み合わせですね!有里:旬のものは、それだけで栄養たっぷり。
定番の豚しゃぶサラダも、季節の野菜を使うことで、ちょっと特別な1皿に仕上がります。
――なるほど。
卵がのっていたり、マヨネーズを使っていたりするのも、なんだか新鮮ですね。
有里:そうでしょう。
私は、現役の頃にはあまりマヨネーズをとらなかったのですが、最近はこれに合う!というものにはマヨネーズをかけておいしく楽しんでいます。
マヨネーズを加えることによって、ポン酢のさっぱり感にコクと旨味がプラスされ、おすすめですよ。
――おいしそう! 楽しみです!《材料》(2人分)※調理時間目安10分新玉ねぎ…1個 菜の花…1束 豚肉…100g 卵黄…1個 酒…大さじ1 ポン酢…大さじ3 かつおぶし…適量 マヨネーズ…適量《作り方》【1】新玉ねぎは皮をむいて縦半分に切り、繊維に対して垂直に薄くスライスして冷水に浸けておく。
鍋にお湯を沸かし、沸騰したら菜の花をさっと茹で、冷水を張ったボウルに入れて冷ます。
再びお湯を沸かし、酒大さじ1を入れて豚肉をさっと茹で、ボウルにあけておく。
【2】器に水気を切った新玉ねぎスライス、菜の花、豚肉を盛り付けて、卵黄、マヨネーズ、かつおぶし、ポン酢をまわしかける。
【3】全体をざっくりとまぜてでき上がり。
生食がおすすめ!新玉ねぎの魅力と栄養素――新玉ねぎのように「新」がつく野菜は、スーパーなどで見かけると、つい手に取ってしまいます。
有里:わかります。
その時期にしか味わえないものですからね。
みずみずしく辛味の少ない新玉ねぎは、そのままでもごちそうになるおいしさ。
私も毎年この時期はたくさん食べていますよ。
――やっぱりサラダがおすすめですか?有里:サラダがというわけではないですが、そのままでも十分においしいですし、新玉ねぎに含まれる栄養素には熱に弱いものもありますので、生食がおすすめです。
――せっかくなら効率的に栄養を摂りたいですものね。
有里:はい。
新玉ねぎは、通常の玉ねぎと比べて、血液をサラサラにする効果や免疫力を高める効果が期待できる「硫化アリル」を摂取しやすいという特徴があるのですが、この「硫化アリル」は熱に弱いので、サラダや和えもの、ドレッシングなどで楽しむことで、効率的に栄養を摂取できます。
――サラダ以外にも、いろいろと生食の楽しみ方がありますね。
有里:はい。
また、「硫化アリル」には疲労回復に効果的なビタミンB1の吸収を助けるはたらきもあります。
今回のようにビタミンB1を豊富に含む豚肉と合わせるときなどは特に、生で食べることによって、より効果が得やすくなります。
――なるほど、勉強になります!花粉の症状緩和にも!菜の花のビタミンと「イソチオシアネート」で免疫力UP――春先に、菜の花のおひたしとかパスタをさっと作れる人に憧れます。
有里:簡単なので、今年はぜひ作ってみてください! 目でも楽しませてくれる菜の花は、とても栄養価が高く、季節を感じられて食材としてもおすすめ。
さっと茹でれば、独特のえぐみも和らぎますし、キャベツやブロッコリーなど他のアブラナ科アブラナ属の野菜と同じような感覚で、気軽にお料理に加えてみてください。
――なるほど。
そう言われると、ハードルが低くなった気がします。
有里:ぜひ! 菜の花には、「イソチオシアネート」という強い抗酸化作用をもつ成分が含まれていて、免疫力を高める効果が期待できます。
また、同じように免疫力アップに効果的なビタミンCも豊富ですから、季節の変わり目の体調管理や花粉症に悩んでいるかたにもおすすめです。
――最近、日々の寒暖差が激しいですし、花粉症の人も本当に多いですからね。
有里:免疫力を高めて、季節の変わり目も元気に過ごしましょう! また、菜の花は鉄分も豊富ですから、不足しがちな鉄分補給にもいいですよ!――栄養たっぷりですね! 豚しゃぶもはいっているし、このサラダだけで満足できそう。
有里:たんぱく質もしっかり摂れますし、この1皿で十分栄養バランスが取れます。
ワンポイントアドバイスですが、豚肉を茹でてボウルに入れるときには、硬くなり、旨味が逃げてしまうのを防ぐため、水にはさらさないようにしましょう。
そして、臭みを消すために、お酒を加えること!――小さなポイントで仕上がりが全然違ってくるので、そういうコツを教えていただけるとうれしいです。
有里:あとは、マヨネーズが苦手なかた、やっぱりカロリーや脂質が気になるというかたは、ごま油でもおいしく仕上がります。
もちろん、どちらもなしで、ポン酢でさっぱりでも!――マヨネーズとごま油では、また違ったおいしさを楽しめそう。
どちらも試してみたいと思います。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:春が近づくこの時期は、寒暖差による体調不良や花粉によるアレルギー症状を引き起こしやすい時期でもあります。
免疫力を高め、疲労回復を助けてくれる労りメニューで、体の内側からケアしてあげましょう。
たったの10分で作れるので、リモートワーク中のおうちランチにも“アリ”だと思います!* * *いずれも春の味覚である新玉ねぎと菜の花は、料理に季節感を添えてくれるだけでなく、その栄養価もピカイチ。
免疫力を高めることは、風邪予防だけでなくアレルギー症状の緩和にも効果的です。
また、ビタミンB1が豊富な豚肉と合わせることで、疲労回復効果もアップ。
春本番を迎えるまで、もう少し寒暖差の激しい日々が続きそうですが、栄養バランスの取れた食事で体を整えていきたいですね。
レシピ考案:市橋有里さんいちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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